(”gekkabijin” @Gifu Japan/ Yohei Maeda Photography )
漫画は完結してから読みたいと思っている派だ。昔は週刊誌/月刊誌を楽しみにして読んでいた。いつからか、雑誌を買わなくなってからは、1年に数回程度まんが喫茶へ行っては、漫画をまとめて読むようになった。気になった漫画や、おすすめされた漫画をまとめて読む。
RiNは胸熱。BECKよりもロックな漫画だと思った
ハロルド作石さんの”RiN”が全14巻完結したと聞き、ぜひ読みたいと思い久しぶりに漫喫へ行った。
ゴリラーマンもBECKも夜な夜な読んだ記憶があるが、今回のRiNも一気に読み上げた。というか、止まらない。。漫画家を目指す青年の話。”夢中”という言葉そのままに夢へ突き進んでいく主人公と、それを取り巻くちょっとSFめいた物語。ありきたりだけど、本気で何かへ猛進していく時のリアルな葛藤や不安も含めた夢の描き方。世間一般とは異なる生き方への思いと想い。詳細について書きたいわけではないので、気になる方は一読あれ。
ハロルド流”まんが道”ここにあり。
名古屋と護国寺と豆大福
偶然にも個人的にゆかりのある2つの場所が舞台として描かれており、時折登場する背景、場所、モノにとても親近感を覚えた。講談社、護国寺駅、群林堂の豆大福、名古屋のナナちゃん、栄、スガキヤ。tabelog.com
ハロルド作石さんの出身が愛知県春日井であること、講談社から出版されている漫画家であること。考えれば当たり前だけれど、作中のリアリティは、作者自身の経験、生活、観たものからえぐり取られては紡がれていくものなのだろう。そう思うと、漫画家が”漫画家の話を描く”とは、自身を重ねあわせない訳はないだろう。漫画家としてハードルの高いお題であるだろう。作品の中にもそんなような話があったが、公私混同というか、自分の本音をガムシャラに詰め込むことで初めて伝わる何かは必ずあると思う。
直感的な生き方とは
大人になると、社会人になると論理的かどうかでモノゴト判断するようになる。経済的指標で優越付けたがる。ロジカルに、合理的に分別できる事自体が大人なのだとどこかで思っていた。そうなることがスマートで、是だと勝手に思い込んでいた。
”閃き”
”直感”
”インスピレーション”
”魂”
本当いつからだろう、自分で自分がつまらないなと思うようになったのは。。何も成せてない事実よりも、何も攻めてない自分がつまらない。。なんて思いながら綴るRIN読了後のノスタルジーよ。中2的感性と情熱がそわそわする。そんな作品だった。
もっと信じていいよ、自分の”魂(インスピレーション)”をと。
最後に
漫画って本当おもしろいな。スーパージャパニーズアートだよな。なんて当たり前すぎるクール・ジャパンを思った。
ハロルド作石さん、最高でした。響きました。
”危険の伴わない創造とかありえません ”
Maeda