(”Hill of Marchen” @Hokkaido Japan / Yohei Maeda Photography )
ついにこの日がやってきてしまった。
富士フィルムが白黒フィルムを撤退することを決めた。今年の10月の出荷を最後に停止する。80年の歴史に終止符を打つのだ。
どれだけの写真を撮っただろうか。400がなくってからは、Kodakを利用することが多くなったが、それでもネオパンで撮影した世界の旅は自分の写真の原点だ。
(”selfportrait” @Long island USA/ Yohei Maeda Photography)
学生時代に写真を撮るために世界を旅した。出発前日、NYの友人宅で撮影した。全身黒尽くめの憧れの写真家を真似して黒服を好んで着ていた。海外生活が長く、伸びきったロン毛だった。
フィルムを箱から剥き出して、白黒フィルムをバックパックに詰め込んだ。いつまでも自分の写真の原点。富士のフィルムの空箱と共に。
ありがとう、我が青春の色、ネオパン。
以前もフィルム事業撤退の話題を書いた。デジャブではない。
時代が変わろうとしている。
Maeda