(”fish in the dark” @Gifu Japan/ Yohei Maeda Photography)
『NIKONOSが欲しい。』
定期的にやってくるこの衝動は、まさに本日その理性という壁を乗り越えるほどになっている。購入一歩手前の今。とりあえず冷静になろうと、その想いを綴ることで、冷静さを保つことにする。
たくさんの写真があってどんな写りなのか確認するためにはとても参考になる。特に、自分が撮りたいと思っているモノクロ写真もたくさんあって尚良い。水中写真となると、カラーで発色の良い、地上ではあまり目にしない”色”という美しさを重視した写真が多いように思う。きれいな海の海中で普段目にしない色彩の魚やサンゴや水そのもの。それらは確かに美しくて人を魅了する。
しかしながら、自分がニコノスを求めた目的はそれらとは違うのだ。水中という空間において、白黒フィルム写真を撮影できるという”能力”なのだ。それゆえ、白黒写真の作例が見たいのである。そういう意味でこのブライアン氏の写真は参考になった。
Nikonos V | Bryan Soderlind : Journal
水中写真家の大方さんの写真もいい。
また、強い、頑丈というのも魅力的だ。水中はもちろん、雨、風なんてなんのその。汚れはシャワーで洗い流せばいい。ある意味多少の雑な扱いにも耐えうるであろう四駆のような精密機器というのも実に格好良い。カメラは精密機器でレンズも繊細。当たり前だけれど、性根がガサツな自分にはその頑丈さも大変魅力だったりもするのだ。
id:drake_w_chiveさんの記事はまさにその”強さ”という名のかっこよさが良く伝わってくる。
drake-carrying-chive.hatenablog.com
これまで撮影したことのない、水中や水辺すれすれな世界、また、ハードコンディションな陸上という未知の環境下で、どれだけ自分の感性を表現できるのか。そういう意味で定期的にくるニコノスほしい病の波を抑えきれず、今現在絶頂を迎えている。
陸上で撮影しようと試みているそれらを、水まわりでも表現してみたいのだ。どんな作品を創れるのか楽しみなのだ。なんて、自分に言い聞かせながら購入ボタンを眺めている。
Maeda