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白黒写真が僕を好きな理由

屋形船は粋なCool Japanだといえる3つの理由と4つの改善点(ポテンシャル)/Tokyo Tower

(”Tokyo tower” @Tokyo Japan / Yohei Maeda Photography )  

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人生で初めて屋形船に乗ってきた。

 

屋形船とは

平安時代からその原形はあり、貴族の遊びなどに使用されていた。河川整備が進んだ江戸時代に栄え、大名豪商などに花見月見花火などの遊びに愛用された。特に隅田川の屋形船はの装飾で飾り豪華であった。延宝年間(1680年頃)までが全盛期で、天和2年(1682年)の大船建造の禁により衰退し始めたという。

明治維新の後も引き続き親しまれたが、第二次世界大戦での敗戦後に「文化の移り変わり」「河川の劣化」(水質汚濁)などで勢いを失っていった。

昭和時代末期のバブル景気や水質の改善や、河川での観光などに屋形船を利用するなど、見直されつつある。(引用:wikipedia)

 

 屋形船って存在は知ってるし、見たこともあるし、乗ってきたという人も結構いたりする。しかし、実際に誰かから誘われないと、もしくは、何かの貸切行事でもない限り実は参加しない”もの”でもある気がしている。近そうで遠い存在。遠くはないけど近くはない存在。そういったとこだろうか。

 

今回は、初めて屋形船に乗船し感じたこととその可能性を率直にメモがてら記載しておこうと思う。私なんぞが申し上げるのが痴がましいくらい歴史があるのは承知の上。もっとグローバルに、かつ、若者にとって身近な存在になって欲しいと思い今回の初めての体験で感じたフレッシュな所感を飾らず書いてみようと思う。

 

屋形船は粋なCool Japanだといえる3つの理由

1.和気藹々(わきあいあい)感が半端ない。

貸切という選択も面白いと思うが、今回は乗り合い。僕たちは7名のグループで参戦したが、まわりのお客様も2名、3名、4名、多くても8名のグループだった。全体で40人いない位だろうか。推定70代位の方から20代まで様々な客層だった。

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船室の写真とろうとしたら、寄ったおっちゃんがはしゃいで写ってきた。こんな感じに初対面でも仲良くなれる。理由は適度な密室感密着感、あとは、粋な江戸っ子感だと思った。

2.東京の観光名所を網羅している。

コースにもよると思うけれど、だいたい隅田川&お台場をいくらしい。そうすると、必然的に東京スカイツリー、東京タワー、築地市場、レインボーブリッジ、お台場 etc... を観ることができる。気になれば別日に直接行くのもよし。観光客にとってはとても良い下見にもなるのではなかろうか。

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3.江戸前料理を楽しめる。

こちらもコースにもよるらしいが、今回は江戸前の揚げたて天ぷらを堪能できた。大きなエビにキスにコチ!?あと名前忘れたけど、他にも色んな天ぷらでてきた。揚げたてだったのでとにかく美味しかった。お酒を飲みながらの沈みゆく夕日と東京の名所、そして揚げたて江戸前天ぷら。贅沢体験この上なし。料理は環境が大事とも聞いたことあるけど、そういう意味でも唯一無二なレストランだと思う。

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屋形船をさらに面白くできると思った改善点4つ(*まだまだポテンシャルを感じる4点)

1.英語対応

アメリカ人とカナダ人の友人も今回の私達のグループにはいた。アメリカ人はかなり日本語話せるため問題なかったかもだが、カナダ人の友人は日本語は皆無。時折船長さん?や、着物をきた若女将さん?のような方々がマイクで挨拶&観光地説明をしてくれるのだが全て日本語。もちろんほとんど日本人客だったので仕方がないし、それで良いのだろうが、彼らがわかるような英語パンフ?とかあると別対応も容易なのではと思った。都度私が拙い知識を駆使して説明していた。

2.若者の働き手を見なかった(少なそう)

今回船内を見渡した限り、私と同年代(20代〜30代)の働き手は皆無だったように見えた。ほとんどがおそらく推定40代後半〜60歳位までのおじさん&おばさん。皆さんとても気さくで、チャーミングな方だったのでそれはそれで粋を感じた一方、やはり若者の働き手の行動力とアイディア、何より、いわゆるネット的なアプローチはもっとあっても面白くなれる気がした。何より、それくらいポテンシャルのある良き体験だったからこそよりそう思った。

3.インターネット対応のなさ。Webページが本当にわかりづらかった

こちら、上記の”2.若者の働き手を見なかった(少なそう)”とかぶる内容になるが、今回の待ち合わせ場所の乗船場へは通常知らない場所へ向かう時同様に舟屋の名前を入力して向かおうとした。が、その屋台船屋さんサイトはあまりに古くて肝心の場所がとてもわ分かりづらかった。。

4.着物とかテンションあがりそう

おもいっきりTシャツ&ジーパンで参戦した私が言うのも何だが、同乗したアメリカ人とカナダ人二人はわざわざ浴衣を着ていた。二人いわく、やっぱり浴衣でしょう!と。これは一理あるなと思った。日本人が浴衣を着る機会というのは本当に少ないと思う。祭りや花火位だろう。浴衣を着るというのも一つのイベントをスペシャルな体験にする行為であると思うので、浴衣体験をセットにするとか、もしくは浴衣のドレスコードにするとか(やり過ぎかもしれないが。。)。とにかく着物からイベントを盛り上げるというのはハロウィンがなぜだか流行りまくっている日本の若者にとっても実はマッチする行為なのではと思った。もちろん海外からの観光客向けにも。良い写真になるしね。


まとめ

結論からいうと、とにかく楽しい!行った方がいい。国籍問わず老若男女楽しめるというイベントというのはまさに屋形船のことだろうと思った。今回はアメリカ人の友人と、そのカナダ人の友人と共に参戦したのだが、二人の友人も同乗していたおじさんおばさんも皆楽しかったと口にしていたのが印象的だった。

だからこそ感じるこのポテンシャルを、もっと海外の人へ、もっと若者へ体験してもらえるような、21世紀の新しい形の屋形船体験の可能性を感じまくった夜でした。

 

インターネット企業で働いておりますが、インターネットをうまく活用したリアルな体験、その融合にこそ特に興味がある私です。 

 

屋形船のポテンシャルよ。Viva Yakatabune!! 

 

Maeda