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白黒写真が僕を好きな理由

【時間を買える宿】ランプの宿(青荷温泉)へ行こう。/ night2 

(”night2” @Somewhere Yohei Maeda Photography)

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旅してますか?
 
「学生時代はしたけどね〜。」
「時間(もしくは、お金)があればね〜。
「奥さんが〜。子供が〜。
 
色んな”いいわけ”が聞こえてきそうだ。
 
以前書いたが、私が絶賛プッシュしている”金夜土日旅”で青森県青荷温泉にあるランプの宿へ行ってきた。
このランプの宿が格別に素晴らしかったので、その素晴らしさと、今後訪れるだろう人のためにコツを紹介する。

ランプの宿(青荷温泉)を本当に愉しむ4つのコツ

最初に断っておくと、とにかく何もない。静か。山奥。電気もない。ランプオンリー。もちろんテレビなんてあるわけもない。だから、何かしらのアクティビティを期待しているならば、別の選択をオススメする(あくまで個人的主観です。カップルもご家族もいらっしゃいます。)。

1. 部屋を選ぼう

宿泊できる建物は以下の4つがある。

  1. 本館
  2. ふるさと館
  3. 幻渓楼
  4. 十方堂

可能であれば、”ふるさと館”をオススメする。また、その中でも”つきかげ”(部屋名)をオススメしたい。本館からも離れ、本当にひっそりと、静かな場所だからだ。そこにあるのは部屋からみえる山肌と滝とストーブ。そして、ランプだけ。f:id:yonpei704:20161120072237j:plainf:id:yonpei704:20161119161737j:plainf:id:yonpei704:20161120072249j:plainf:id:yonpei704:20161120072353j:plainf:id:yonpei704:20161120072133j:plainf:id:yonpei704:20161120072237j:plainf:id:yonpei704:20161119161737j:plainf:id:yonpei704:20161120072249j:plainf:id:yonpei704:20161120072353j:plainf:id:yonpei704:20161120072133j:plain

2. 行く時期を選ぼう

本格的な冬が来る手前がいい。ここは青森。おそらく相当な雪が積もるはず。山の中にあるため、雪が理由で辿りつけない、予期せぬ事故にあう、なんてことも考えられなくない。冬が到来する秋口あたりが風情良くてよいだろう。紅葉シーズンなんて最高に美しいのだと思うが、個人的にはその紅葉が落ちきった落ち葉しかない荒んだタイミング。雪がちらつき始める手前あたりが、ひっそりとゆっくりと静かで好きだ。 春先もきっと素敵だと思う。が、冬の手前こそこの静けさ、寂しさ、何もなさがよりいっそう引き立つように感じる。

3. 風呂に入る時間を選ぼう

ご飯のタイミングは決まっている。一定の時間内に料理を食べに来て下さい。となっている。冒頭に旅館周辺のお話があるらしいが、敢えてそれをスキップしよう。そのご飯の時間の最初30分~1時間くらいを狙って風呂に入ろう。ほとんど誰もいなかった。そう、日本人は律儀に時間ぴったりに食堂へ出向く。断っておくが、決してルールを無視しているわけではない。あくまでその時間内に食堂に来てくださいというルールなので。

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4. 1人で行こう

海外への一人旅も多くした。海外もいい。町並み、人、文化etc.. 全てが未知で新鮮で。ありきたりだけど、自分と向き合えるのだろう。普通の週末でそれを体感できる場所が日本にもある。もっと気軽に、そして安く。海外とは違った切り口で自分の時間を確保してくれる。自分と対話できえる時間をたっぷり味わえることだろう。こんなにも夜が長く、朝が美しいと感じたのは久しぶりだった。
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時間を買うことができる宿

スマホを確認しない日はない。大人になって忙殺されている人も多いだろう。仕事、家族、人間関係等々。逃げるわけではなく、戦うために一息いれる。新卒の時のとにかく忙しい日々の最中、上司が倒れそうな同期にさらっと放った一言を今も鮮明に覚えている。
「つらくなったらば、逃げればいい。で、元気になればまたやればいい。これの繰り返しで自分が調整できるようになる。身体を壊すくらいならば、逃げる。意味ないから。」
自分も、将来は頑張る人達へこう言える上司になりたいと思ったのを強く覚えている。ストレス多き日々を頑張る世の中のお父様、お母様、若者達。日々お疲れ様です。一息入れたくなったらオススメですよ。
 
弘前市街で写真も沢山撮ったし、夜はひっそりと静かに過ごせた。良い1人旅だった。
持論ではあるが、大人とは、”お金に時間に強弱をつけて愉しめる子供” だと思っている。
 
時間がないって?じゃぁ、時間を買おう。
 
Maeda