先日実家へ帰省した際、撮影済だが未現像の一本のリバーサルフィルムを発見した。
リバーサルフィルムなんて本当しばらく使ってなかったので、見ただけで結構前に撮影したやつだろうなーと分かった。推定10年位前の撮影フィルム。勿論、何を撮影したのかなんて覚えてない。
何も期待もせずにとりあえずフィルムを持ってきて、いつもの通り他のフィルムを現像依頼するタイミングでこのフィルムも一緒に現像してみた。
フィルムという名のタイムカプセル
ロン毛の自分がいた。
まだ料理できるくらいしっかりしているおばあちゃんがいた。
腰痛と格闘しながらもシャンとしたおじいちゃんがいた。
おじいちゃん、おばあちゃんの物であふれる家があった。
リバーサルフィルムの赤みがかった色なのか、はたまた、今は亡き2人の姿がそうさせるのか定かではない。が、タイムカプセルを数年ぶりに開ける感覚ってこんな感じなんだろう。
すぐにアクセスできるデジタルに整理整頓されてない、"フィルムの不便さ"が生み出した昭和的な感覚。ノスタルジー。嫌いじゃない。
Maeda