(”horse2” @Hokkaido Japan / Yohei Maeda Photography )
最近気になったニュースはこれ。引退するする詐欺で有名なw、宮﨑駿監督の記事。
「風立ちぬ」以降、初めて手がけた作品『毛虫のボロ』が3月21日に三鷹の森美術家院の映像展示室「土星座」での公開が決まったというニュースだ。
宮崎駿は、写真をみない。写真なんか撮ってない。
「宮崎駿という人は才能ありますか?」
『毛虫のボロ』のニュースに少しでも興味をもったのであれば、ぜひとも鈴木敏夫プロデューサーの下記動画を合わせて観てみて欲しい。よりいっそう『毛虫のボロ』を観に行きたくなる。
『才能とは記憶力である。』
- 何となく見ているんじゃない。要素で覚えていく。20から30くらいの要素で覚えていく。
- なんとなく努力しても成長するわけではない。アニメーターで優れた人でも伸び悩んであときには、なにかを観てくると、また伸び伸びと画を書き始めることがある。
- 宮崎駿は、写真をみない。写真なんか撮ってない。実際に目にした何かを観察して、それを記憶する。そして思い出しながら自分の景色にしていく。
- 映像に関しての記憶力だけが突出して凄い。多分高校1年から4年くらいの間自分で毎日写生して鍛えた事が今日に至るまでの宮崎駿の強みだと思う。
- 観察・記憶力。”頭が良い”とかいう言葉の意味は良くわからないが、「”頭の良さ”とは、1記憶力 2根気(途中であきらめない)3判断力 である。」 と書籍で読んだことがある。これらの要素が優れている人のことを”頭が良い”というんじゃないか。宮﨑駿は1記憶力 が優れているんだろう。
観察から始まるオリジナリティ
- 宮崎駿は映画初監督38歳。それまでずっと誰かの手伝いをしていた。
- 才能とは要素を抽出すること。それに付け出すこと。これがオリジナリティと呼ばれるものを創りだす。
- 実際に観て覚えている要素+分からなくて付け足したとこ=オリジナリティ。
完成した作品は、上映時間14分20秒の短編アニメーション。草むらのなか、夜が明ける前に卵からかえった毛虫のボロ。初めて見る朝陽はとてもまぶしくて、世界はおいしそうな空気にあふれていた。ボロはボロギクの根元に降り立ち、毛虫の仲間たちや外敵が行き来する世界へと踏み出す物語。
長年、”虫の眼から見た世界”という企画を温めていたらしい。
記憶力に優れた才能をもった宮崎駿が長い年月をかけて観察した記憶と、彼の付け足しが産み出したオリジナリティ、『毛虫のボロ』を観に行こう。
Maeda