TWO BOOKS

白黒写真が僕を好きな理由

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)とセレンディピティ/bird and man

(”bird and man” @Somewhere Spain / Yohei Maeda Photography )  

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バードマン。

 

映画好きの親友に”バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)”を観てこいと薦められたので観てきた。土曜夜の池袋の映画館にはカップルと如何にも映画好きそうな男性がチラホラといった入り。

特別映画に詳しいわけではないが、表現としての”巧みさ”、また、それを興行/エンターテイメントというビジネスとしても昇華する”したたかさ”は純粋に素晴らしかった。カメラワークも気になったし、モノを創る人にはバードマンのような存在はどこか心当たりあるなとも感じた。音楽も良かった。僕のような素人にも良い映画だと分かった。


狙ったわけではないけれど、”予期せぬ奇跡”がおこした作品は自分の写真にもある。

 

男を撮りながら飛び交う鳥を狙っていた。男の構図+そこに写る鳥は意図していた。ただ、ここまできれいな鳥のポジショニング、羽ばたきを捉えることができるとは。まさに、”鳥と男 もしくは(意図がもたらす予期せぬ奇跡 )”といった写真。

 

セレンディピティ”という言葉がある。そういう意味では写真全てが、カメラをもっていて、その時その場所にいるからこそおさめることのできるもの。写真はセレンディピティの塊、そのものだな。

 

セレンディピティ(serendipity): 簡単に言ってしまえばふとした偶然をきっかけに幸運をつかみ取ることらしい。もとはイギリスの政治家にして小説家であるホレス・ウォルポールが1754年に生み出した造語で、彼が子供のときに読んだ『セレンディップの3人の王子(The Three Princes of Serendip)』という童話にちなんだものとされている。

王子たちは旅の途中、いつも意外な出来事と遭遇し、彼らの聡明さによって、彼らがもともと探していなかった何かを発見するのです。

  

”鳥と男”の写真。バード&マン。バードマン。オススメです。

 

Maeda